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論文

Magnetic quadrupole spectrometer for time-of-flight measurements

池添 博; 冨田 芳明; 鹿園 直基; 村上 哲也*

Nuclear Instruments and Methods, 190(3), p.515 - 522, 1981/00

飛行時間法を使った4極電磁石分析装置が原研20MVタンデム加速器棟に建設され、その性能がテストされた。飛行時間法のために開発された位置検出可能なスタート検出器を使って、時間精度190Ps位置の測定精度0.3mmが得られている。この検出器によって、飛行距離の差のみならず、反応生成核の運動学的効果も補正出来るようになった。この分析装置の性能を調べるために、チャンネルプレートを使った2次元位置検出器を製作し、分析装置の焦点における粒子像を観測して位体角の測定を行なった。その結果、最大立体角9.5msvを得、非常に明るい分析装置であることを確認した。この装置を使って、反応生成核の質量数分解能$$Delta$$A/A=1/80が期待される。この装置は又、ビーム入射方向(零度方向)での観測が可能になった。

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